省エネを期待してハロゲンランプからLEDランプに変えたら電気代が増えたその理由とは?!

おはようございます。

ちょっと前まではあれほど暑かったのに、いつの間にか上着も厚手のものにしなければならないぐらい涼しくなって来ました。夏から秋、そして冬に向かっていますね。

さて、ハロゲンランプからLEDランプに交換することは、照明単体で考えると省エネ効果が大きい手段としてとても有効なのですが、店舗全体で考えた時に別の費用が上がってしまうことがあります。今回は昨年の寒い時期に私達が経験したお話をいたします。

それは、ある飲食店でハロゲンランプからLED電球に切り替えたにも関わらず、「電気代が全く落ちなかった」という不思議な電話をいただいたことから始まりました。


Restaurant L’Horloge (Bédée) / Pays de Montfort en Brocéliande

そのお店は広さ10坪くらいの割と小さな飲食店で、昨年の11月頃ダイクロハロゲン(ウシオ・JDR110V40WLW/K)からダイクロ形LED電球(ウシオ・LDR5LM-E11/D/27/5/30)に変えました。数量は約30個程度です。

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■ 消費電力の削減効果

  • (交換前)40W×30個=1,200W
  • (交換後)4.8W×30個=144W

と約1,000W以上の大幅な削減になる試算をしてましたが、実際、冬のシーズンの電気代が落ちてないのです。

私達は自信を持っておすすめした照明の省エネ提案。確実に省エネは実現できているとおもっていたところ、原因は暖房にありました。

ハロゲンランプは、本来照明の役割と同時にかなりの熱を放出します。ハロゲンランプ自体が暖房用のヒーターとして使わるくらい効率のいい熱源なのです。なので、小さな店舗でハロゲンランプを30個も点灯するだけで、暖房効果が自然とあったのです。


カーボン・ハロゲン・ヒーター / Sekikos

したがって、電気代削減のためにハロゲンランプをLED電球に変更しましたが、店舗内の温度がこれまでのように照明で暖められなくなり、お店の方で空調を強くしていたそうです。

その結果、LED電球に変更する事で削減された約1000Wの消費電力は、空調(暖房)の1000Wで相殺されるという皮肉な結果となりました。

夏場は、ハロゲンランプからLED電球にする事で、照明からの熱も減り、空調(冷房)の利きもよくなりかなりの省エネ効果があります。しかし、冬場はLED電球と空調(暖房)が相殺されるため、場合によっては、省エネ効果が難しい場合もあります。

これからの季節でLED電球を検討されている方は、空調の使用状況も確認される事をオススメします。

省エネを期待してハロゲンランプからLEDランプに変えたら電気代が増えたその理由とは?!」に2件のコメントがあります

  1. なるほど。プランニングする側としてはついついLED導入のメリットとして空調負荷が下がると提案してしまうのですが、逆に考えれば冬の空調負荷は上がるに決まっていますよね。
    狭角のダイクロハロゲンランプや反射板付の放電灯器具は実は効率良く熱線を床面まで届けていたのかもしれないと考えると、特に寒い地域の物件等には慎重にアドバイス・プランニングしないといけないですね。