首都圏鉄道会社が運行データの公開を!電子世界の現実性があるレベルを超えた未来の姿は?

おはようございます。

スマートライト中畑です。

今、世の中では、これまでは企業や組織の中でしか活用されなかったデータを外部に公開することで、第三者がそれをつかってより便利なサービスをつくりやすくするような流れがあります。

例えば、企業が自社で販売する商品のデータを、第三者が利用できる状態にして、より売れやすくするようにしたり。参考記事:企業は自社製品の情報をAPIで公開してサイト運営者に営業をまかせる時代がくるのか? APIエコノミーについて

総務省がもっているデータを公開することで、他のデータと組み合わせて、よりわかりやすかったり、付加価値のある情報を第三者がつくれるようにしたり。参考記事:総務省統計局が次世代統計利用システムで国勢調査や全国消費実態調査などのデータをAPIで公開 |

その第三者がデータを利用しやすくするための方法のひとつが、API【 Application Program Interface 】というものなのですが、NHKのNEWS WEBにて、NHK NEWS WEB 交通オープンデータで何が変わる?という記事が公開されています。

NHK NEWS WEB 交通オープンデータで何が変わる

こちら、首都圏の鉄道各社と東京都が、電車がどこを走っているのかをリアルタイムで提供する運行データの公開に乗り出すとのこと。

NHKのサイトには、このデータ公開によって実現できるいろんな便利なことが書かれていますが、別の使い方として、Google Map上に運行している電車の状況をリアルタイムに再現することも可能です。

一方、設備の世界では建物の中で現在使用している電力量を設備ごとに把握するというBEMSやHEMSの動きがあります。

この鉄道の運行データに、各建物で使用されている照明器具が点灯しているか消灯しているかなどが加わり、さらに、それがGoogleEarthに反映すると、まさに「A列車で行こう」や「SimCity」のリアルな光景が広がることができるのです。

それに加え、個人の持つ携帯電話から得られる位置情報や、UP by Jawbonソフトバンクヘルスケアなどの生体情報がもし加わったとしたら、それはもう便利という範疇ではなく、なにか恐怖を感じるようなものになりそうです。

まぁ、さすがにプライバシーに関係する情報がオープンになるとは思えませんが、そのデータを入手できる立場にいれば、私達のこの世界のコピーをひとつ上の次元から眺めることができることが技術的に可能になるってことなんですよね。

今から3年後にはオープンデータやオープンでないデータがつかわれてどんな風になっているのか、怖くもありますが、とても興味をそそるテーマであったりもします。

「照明」が「エネルギー」というカテゴリを強めると、利益が出る部分は全世界の企業が競合になってくるのでは? シンガポールのIntraixがスマートインテグレーション社と提携し国内HEMSを展開

ちょっと前ですが、シンガポールのIntraix、スマートインテグレーション社と提携し、日本の住宅向けにHEMSを展開というニュースがありました。

シンガポールを拠点とするスタートアップIntraixという企業が、日本のSmart Integrations社と提携してHEMSのシステムを展開するという話。

ちなみに、このIntraix社のサイトをみてみると、トップページのスライドショーに、「Information is Value(情報は価値)」と大きく表示され、「we bring visibility into your energy consumption.(電力消費を見える化する)」とうたっています。

Intraix | Energy Savings Starts with Better Information

もちろん、BEMSもHEMSも見える化は全てのところでやっていることですが、現在はクローズド(もしくはそれに近い)システムで各機器の電力消費をモニタリングするようになっていますが、今後、各機器の情報をアウトプットするデバイスが、共通の規格で、かつ安価になってくると、その情報をどれだけ使いやすく扱えるかというところに軸が移ってきます。

恐ろしいのは、ウェブサイトの訪問者を解析するGoogleAnalyticsのように、ある一定のレベルまでは無料で使えるサービスを提供するものが現れるという可能性。

そういった場合、無料、もしくは安価なシステムが使えないような囲い込みをする方法がありますが、当初は信頼性や保守性の面で指示されることもあったとしても、時間の経過とともに、その信頼性と保守性を担保する業者の出現によって、優位性が下がっていきます。

BEMSやHEMSは日本だけでなく、さらに、欧米だけでもなく、新興国を始め全世界の企業がますますこれから参入してくるとおもわれ、そういったことを考えると、照明もそうですがエネルギーに関わるビジネスとして、どこで収益を上げるかということを従来のビジネスモデルとは違った角度から考える必要性がありますね。

Intraixスマートインテグレーション社

JIDA akarisalon 「LIGHTING CONTROL NEXT これからの照明制御を考える」に行って感じた日本に押し寄せるDALIとBIMの大きな流れ

おはようございます。スマートライト中畑です。

さて、先週11月21日、六本木のAXISで行われたJIDA akarisalon 「LIGHTING CONTROL NEXT これからの照明制御を考える」に行ってきた。

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私が興味あったキーワードは、DALI, BEMS, HEMSの3つ。ヨーロッパではかなり前からDALIが利用できる製品が多いにもかかわらず、国内では対応製品も、また導入している人たちもまだまだ少数のため、今後、どのようになっていくのか?ということや、DALIとBEMSやHEMSはどのように関連するのか?というところが興味の対象であった。

結論から言うとDALIは日本国内に確実に入ってくる!また、ある規模以上の建築物になれば、DALIとあわせてBIMによる設計も必須になってくると強く感じた。

簡単に今回のJIDA Akari salonで得た知識は、

1. LEEDという環境に配慮した建物に与えられる認証規格が、日本国内でも広まりつつある

新築オフィスビルで日本初のLEEDゴールド認証取得
日本で6件目のLEED認証取得、シティバンク銀行
スターバックス コーヒー ジャパン福岡大濠公園店と京都リサーチパーク店がLEED認証を取得

2. LEEDの認証では、エネルギー対策の中に、昼光利用、使用量最適化、目標値・実績管理などの項目があるため、照明制御やデータ取得などが機能的に必要になる

■ LEED グリーンビルディング認証|NY Green Fashion

3. 国内では異なるメーカー間でシステムを繋げられる統一のプロトコルは無いので、照明の部分ではDALIの可能性はとても高い。また、LEEDの中にある昼光利用や周囲環境への影響などを設計時にシミュレーションするためには、計画している建物の3Dデータに加え、所在地の緯度経度のデータと既存の周囲の建物の3Dデータが必要になり、*BIMによる設計は必須になる。

というようなもの。

会の締めくくりに、ライティングデザイナーの馬場美次さんが次のようなことをおっしゃりとても共感。

照明について日本はメーカーが提案から納品まですべてをおこなっている。だから、メーカーは自社以外のものを提案の中に盛り込むことが難しい。なのでメーカーと電気工事の間にエンジニアという存在が必要だ!
舞台照明の世界では、照明家という存在がいたからDMXは普及した。建築の世界にも、特にITの知識をもったそのポジションの人間が求められている。

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また、国内で使用できる製品は今のところごくわずかなものの、DALIの部分で圧倒的な商品ラインナップと知識・経験を持つPHILIPSという会社は、先日のAppleのHueのニュースも含め、今後ますます海外はもちろん、日本国内の照明業界での存在感を大きくするだろうと思った。

さてさて、この流れに向けて、みなさんはどんな準備をしますか?

「LIGHTING CONTROL NEXT・これからの照明制御を考える」

LEDを商売としてやっていると、その性能の向上と価格の下落スピードについて、従来の蛍光灯やメタハラのビジネスとは全く違う状況になっていることに気づく。そして、現在はLEDの売上や流通量では巨大になっているものの、ビジネスから得られる収益はかなり過去と比較してかなり厳しくなっているところは多いのではないだろうか?

かつては照明として建築の中でのレイヤーやカテゴリが分かれていたモノが、昨今、じわじわとその境界がなくなってきていると、個人的には感じている。

そんな中、ランプや照明器具など単体の商売ではなく、建築や空間、もしくはその企業としてのあり方という視点から、最適な組み合わせを考え、それに必要な設備を揃えていくというアプローチの必要性が、企業の大小を問わず必要になっている。

そして、そういったアプローチで考える際に一番のトピックは【制御】というところ。

LED製品の多品種化、ITの低コストと性能向上により、かつてそれをするには設備や体制、問題などのハードルが非常に高かった建築の中の【制御】というものが、早いスピードでそのハードルを下げ始めている。最近よくきくキーワード【BEMS】や【HEMS】など、今は自分のビジネスには関係ない状況だとしても、近い将来、高い確率で直接・間接的にビジネスに影響を与えると思っている。

実は私自身も勉強不足なのだが、タイミングが良いことに、照明デザインという言葉がまだ日本に普及する前から”あかりメッセージ”などのイベントを行い、新しい照明のあり方をつくってきた公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会・東日本ブロック・ライティングデザイン研究会にて、まさしくこの部分の「LIGHTING CONTROL NEXT・これからの照明制御を考える」というセミナーが今月開催される。

Control

■プログラム及びパネラー

第1部:舞台照明から始まったDMX規格とその次の規格
DMXが舞台照明につかわれ始めて、20年以上経ちます。現在では舞台だけで無く、建築系にも多く導入されています。DMXの概要と、進化している舞台照明の制御規格を解説します。
□山塚 秀光 氏
丸茂電機株式会社 技術センター 開発部 システム開発課 主任

第2部:欧州を中心に普及しはじめたDALIとその周辺
欧州で普及し始め、国内でも施工事例がではじめたDALI。その規格の基本的な内容と、組み合わせて効果の高い周辺の装置を照会します。
□津田 博之 氏
ワゴジャパン株式会社 セールス&マーケティング セールスマネジメント オートメーション担当

第3部:[対談]照明制御規格はどうなるのか?
第1部と第2部のパネラー山塚秀光氏と津田博之氏に、ライティングデザイン研究会より照明デザイナーの小山憲太郞と馬場美次を加え、これからの制御規格とその普及のキーポイントをディスカッションします。
□小山 憲太郞
ライティングデザイナー ・コヤマケンタロウデザイン事務所代表・JIDA正会員
□馬場 美次
ライティングデザイナー・プロダクトデザイナー・馬場美次デザイン室代表・ JIDA正会員

■日時・会場

11月21日(水)19時〜20時30分・終了後懇親会を予定しております。
AXISギャラリー・東京都港区六本木5-17-1六本木アクシスビル4F

■定員・会費

定員60名:会費¥2,000[一般]・¥1,500[学生・照明学会会員・JIDA会員]
当日受付でお支払いください。学生の方は学生証の提示をお願いする場合があります。

■申し込み方法

事前申し込みが必要です。
下記の項目をsalon19@akari.gr.jpまでメールしてください。
メールの題名は「akarisalon19」としてください。

○お名前
○よみがな
○メールアドレス
○所属会社
○学生及び、JIDA照明学会の会員ならばその旨

これからの照明のビジネスに【制御】は必要とはおもいつつも、なかなか実務としてやっている方々の生の情報をきける機会はないので、このセミナーは非常に有用だとおもう

ということで、楽しみです!

JIDA LIGHTING