2012年になり、レアアース高騰を理由にパナソニック、東芝、三菱オスラム、日立、NECライティングなど、各メーカーが3波長形蛍光灯を中心に15~20%程度の価格見直しを行いました。
一方、LED蛍光灯は私達に照明以外でよく知られている、内田洋行、ローム、シャープなど、大手メーカーからも続々と発表・販売されており、長年、蛍光灯で公私ともにお世話になってきた私としては、いよいよ照明の主役が蛍光灯からLEDにと大きく移り変わる時期なのかなぁと、目の前に積まれた彼らに夜の倉庫で語りかけたりしています。
さて、今日はこの蛍光灯のことなのですが、元々蛍光灯は今から約80年前にアメリカのGEという会社が実用化して販売したといわれております。
その後、現在の東芝ライテックの前身である東京芝浦電気が国内での製造・販売を行い、後はご存じのとおり家庭でも学校でも事務所でもいたるところに白く明るい光が使われるようになりました。
ここらへん、ヨーロッパに旅行すると感じると思いますが、天井に蛍光灯が無い部屋って、慣れていないとなんか暗くて戸惑ってしまいますよね?
ちなみに、一般家庭において電球といえば白熱電球と蛍光灯が思い浮かびますが、この二つのランプは点灯方式が全く違います。例えると白熱電球は【火】の光のイメージ、それに対して蛍光灯は、【カミナリ】の光のイメージです。
原理的なものをお話すると、白熱電球はランプの中にあるぐるぐるまかれたフィラメントに電気が通り、そこが高温になることによって光が出ます。
【パナソニックランプ総合カタログより引用】
一方、蛍光灯は白熱灯と同じようにランプの中にフィラメントがあるのですが、スイッチをいれるとフィラメントに電流が流れ、そこからランプの反対側に向かって電子が飛び出していきます。その電子がランプの中にある水銀原子と衝突して紫外線が発生し、その紫外線がランプの内側に塗られた蛍光体に当たると光に変わるというプロセスになっています。
【パナソニックランプ総合カタログより引用】
なので、
- 最初に電子が飛び出す為には、単にコンセントからランプに電源をつないだだけではだめで、電子が飛び出るためのきっかけと飛び出た後に電流をコントロールする必要があり、その為の装置として、安定器と呼ばれるモノがひとつ余計に必要になる。
- もしランプに蛍光体が塗られていない場合は、紫外線がそのまま照射されます。それがランプが透明な殺菌灯と呼ばれるものです。
- 今回、値上げの原因になったレアアースは、蛍光体の中に含まれる物質
というようなことになります。
今、世の中の流れは、蛍光灯からLED蛍光灯へというようになっていますが、蛍光灯は、安くて、明るくて、省エネで、そしてランプ自体も美しい、とても素晴らしいランプです。なので、家庭や会社の照明をLEDに変えてしまった方々も、ぜひ、永年にわたり私達の生活を支えてくれた蛍光灯のすばらしさと、その製品の改善と品質保持のために青春と情熱と人生を注ぎ込んだ、ランプ開発者や品質管理の方々がいたことを忘れないでいてください。
あ、あと、おまけなのですが、弊社ではレアアース高騰によって値上がりする前にしっかりと売れ筋の商品の在庫を大量に持ちましたので、在庫がある限り、値上がり前のお得な価格で蛍光灯を販売しております。なのでぜひ、蛍光灯のご用命はスマートライトへお願いします!