省エネを期待してハロゲンランプからLEDランプに変えたら電気代が増えたその理由とは?!

おはようございます。

ちょっと前まではあれほど暑かったのに、いつの間にか上着も厚手のものにしなければならないぐらい涼しくなって来ました。夏から秋、そして冬に向かっていますね。

さて、ハロゲンランプからLEDランプに交換することは、照明単体で考えると省エネ効果が大きい手段としてとても有効なのですが、店舗全体で考えた時に別の費用が上がってしまうことがあります。今回は昨年の寒い時期に私達が経験したお話をいたします。

それは、ある飲食店でハロゲンランプからLED電球に切り替えたにも関わらず、「電気代が全く落ちなかった」という不思議な電話をいただいたことから始まりました。


Restaurant L’Horloge (Bédée) / Pays de Montfort en Brocéliande

そのお店は広さ10坪くらいの割と小さな飲食店で、昨年の11月頃ダイクロハロゲン(ウシオ・JDR110V40WLW/K)からダイクロ形LED電球(ウシオ・LDR5LM-E11/D/27/5/30)に変えました。数量は約30個程度です。

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■ 消費電力の削減効果

  • (交換前)40W×30個=1,200W
  • (交換後)4.8W×30個=144W

と約1,000W以上の大幅な削減になる試算をしてましたが、実際、冬のシーズンの電気代が落ちてないのです。

私達は自信を持っておすすめした照明の省エネ提案。確実に省エネは実現できているとおもっていたところ、原因は暖房にありました。

ハロゲンランプは、本来照明の役割と同時にかなりの熱を放出します。ハロゲンランプ自体が暖房用のヒーターとして使わるくらい効率のいい熱源なのです。なので、小さな店舗でハロゲンランプを30個も点灯するだけで、暖房効果が自然とあったのです。


カーボン・ハロゲン・ヒーター / Sekikos

したがって、電気代削減のためにハロゲンランプをLED電球に変更しましたが、店舗内の温度がこれまでのように照明で暖められなくなり、お店の方で空調を強くしていたそうです。

その結果、LED電球に変更する事で削減された約1000Wの消費電力は、空調(暖房)の1000Wで相殺されるという皮肉な結果となりました。

夏場は、ハロゲンランプからLED電球にする事で、照明からの熱も減り、空調(冷房)の利きもよくなりかなりの省エネ効果があります。しかし、冬場はLED電球と空調(暖房)が相殺されるため、場合によっては、省エネ効果が難しい場合もあります。

これからの季節でLED電球を検討されている方は、空調の使用状況も確認される事をオススメします。

いつの間にかLEDランプがひとつも使われていないとめずらしいと感じるようになりましたね

昨日は新宿で友人とちょっと雰囲気の良い和食のお店で食事をしました。店内はダイクロハロゲンランプを非常に多く使っていましたが、見える範囲でチェックしたところひとつもLEDランプが使われていませんでした。


P1270963 / Richard, enjoy my life!

かつてはLEDランプが使われているとめずらしい!と思ったモノですが、最近はひとつもLEDランプが使われていないとなにか不思議な感じがするようになりました。

本当にここ数年で光源の主役は既存ランプからLEDに変わったんですね。

おはようございます。スマートライト中畑(@nakachon)です。

さて、先週、息子の幼稚園の夕涼み会に行った際、そこの幼稚園には”光の広場”という施設がありました。

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そこは写真のように片方が婉曲した壁になっており、ところどころ光をとりいれる色のついた窓と、自動開閉式の屋根を備えた全天候型の広場です。照明の仕事をしている私にとっては、なにか【縁】を感じてしまうのですが、ここの投光器にはLEDが使われていました。

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実は、私自身は過去、ガソリンスタンドや自動車のショールームの照明をやってきて、照明器具やランプの不具合対応で納入した後の大変さを経験してきたので、後に不具合がおきたら?ということを考え高い位置につく照明器具のLEDを使うことには否定的だったのですが、冒頭の話と同じように、投光器についても今やLEDランプをつかうことがごく普通のことになっているのだなと、この”光の広場”についているLED投光器を見て感じました。

実際はどうなんでしょうね。

スーパーなどでお肉売り場に使われているのはネオジウムという特殊なランプです。


Meats and Olives / modomatic

みなさん、スーパーっていきますよね?

そのスーパーの魚売り場やお肉が販売されているコーナーに、ちょっと変わったランプが使われているのをご存じですか?

見た感じはこのとおり、普通のハロゲンランプのようなのですが、
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このランプの前に手を出すと、このように手が赤くなります。
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これは、ネオジウムというランプで、ハロゲンランプの中にネオジムという物質を封入し、発色したときに赤っぽい光がでるようにしたランプなのです。

このランプによって、お肉となどの赤の発色がとても良くなり、お店でみるととってもおいしそうに見える様になるのです。もちろん、家に帰ってから家の照明の下で見ると、お店で見たときとは色が変わってしまいます。

ちなみに、Wikiでネオジウムと調べてみると、下記のとおり。

ネオジム (英: neodymium, 独: neodym) は原子番号60の金属元素。元素記号は Nd。希土類元素の1つで、ランタノイドにも属する。
なお、呼称について、日本語としてのネオジムはドイツ語由来の外来語であり、 ドイツ語のneodym は「ネオデューム」となるため、日本のメディアや製品紹介などでは、かつてネオジウムと呼ばれることも多かった。しかし、これは間違った呼称として認識されており、現在はネオジムで統一されつつある(広辞苑、大辞林、大辞泉等主要な国語辞典でもネオジムで立項されている)。
ネオジムを含む希土類元素の生産量は中華人民共和国が、約98 %を占めるが、埋蔵量は30 %程度である。近年、希土類元素の価格は、中華人民共和国の鉱物資源政策の変化により外国への輸出量が縮小され高騰した。

一般的にランプの色は、色温度という数字に基づき、電球色や昼白色などで区別されることが多いのですが、ネオジウムの場合は、ネオジウムという種類で区別されます。

スマートライトでも、このネオジウムランプの取扱をしておりますので、ランプを交換されるときになにかわからないことなどありましたら、お気軽にご連絡ください。

スマートライトでネオジウムランプの価格をチェックする

フィリップス MASTER LEDspot LV MR16をJR12Vハロゲン代替として節電を検討されている方々へ

おはようございます。

さて、昨日はPHILIPSの100Vタイプのダイクロハロゲン型LEDランプMaster LED 5.5-40W(MASTER LEDspot MV PF)をご紹介させていただきましたが、今日も我が愛しのPHILIPSの商品を紹介します!

それは、こちらです!
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ダイクロハロゲンランプJDR100VとJR12Vについて

ダイクロハロゲンランプには、100Vでそのまま使用できるJDR100Vというタイプと、トランスを使用して100Vを12Vにして使用するJR12Vという2種類のタイプがあります。

JDR100Vタイプは、トランスが無い分器具も安価で、国内で使用されている割合は圧倒的にこちらが占めております。それに対し、12Vタイプはトランスの分器具価格が高くなるのですが、配光がきれいで寿命も長いため、店舗照明などで多く使用されているランプです。

当然、代替え用のLEDランプも、JDR100VとJR12Vタイプの両方が市場にでまわっており、昨日紹介したMaster LED 5.5-40W(MASTER LEDspot MV PF)は、JDR100Vの置き換えとなるランプです。

ファンを内蔵し小型化を実現したMASTER LEDspot LVMR16

さて、このPHILIPSのJR12V代替えとなるMASTER LEDspot LVMR16の特長なのですが、なんといっても冷却ファンが内蔵されていることでしょう。

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このボディの中に小型のファンが内蔵されており、LEDを使用する上で大きな障害となる熱をコントロールしているのです。

一般的に、ランプの放熱にはヒートシンクを利用するため、光量を求めればヒートシンクを含めランプが巨大化するのですが、MASTER LEDspot LVMR16はファンを使用した強制空冷の仕組みを採用することで、7W(ハロゲン35W相当)や10W(ハロゲン50W相当)の光量でも、従来のハロゲンランプに近い大きさを実現したのです。

こちらが、既存JR12Vハロゲンランプとの比較です。
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結果として、従来のJR12Vハロゲンタイプの多くの器具でも取り付けることができるようになりました。

ちなみに、昨日ご紹介した、コンパクトでかっこいいUSHIO SPAX社のCHIBI・LA(チビラ)でも、メーカーカタログの対応ランプとして、このMASTER LEDspot LVMR16が記載されています。


注意点① 寸法

ただし、今まで弊社で納入させていただいたお客様で、いくつか問題もありました。

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それは、ランプ前方部が既存JR12Vハロゲンランプよりも出っ張っているので、ランプの全面にカバーをかぶせるような器具では入らない場合があることと、ランプの湾曲部分が当たって器具に装着できないものもありました。

ここら辺、実際の確認用サンプルについては送料1000円分サービスで販売しておりますので、ご注文の際、備考蘭にその旨をご記入ください。出荷時にその分を引いた金額で対応させていただきます。

また、都内、もしくはその近郊のお客様については、スケジュールが合えばサンプルをもって私がお邪魔いたしますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

調光って実際どうなの?

ランプをみてみると、前面にDIMMABLEと表記されています。
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調光はDimming(ディミング)と言うので、つまり、調光可能と言う表記です。

また、箱には、
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このように”調光対応”と書かれています。

注意点② 調光できない調光器もあります

実は過去、実際にお客様が取り付けて調光すると、ちらつきが発生することがいくつかありました。

この問題については、調光器とランプの組み合わせによって発生するようで、結論としては、

”ランプ自体は調光対応で設計されているが、全ての調光器に対応しているわけでない”

という状況です。

実は、この問題があるため、弊社としては原則「調光非対応」として販売しております。
とはいっても、いろいろ柔軟に対応しますので、もし調光を求められているのであれば、お気軽に連絡ください。

まとめ

以上、フィリップスのJR12Vダイクロハロゲンランプ代替型 MASTER LEDspot LV MR16をご紹介させていただきました。

LEDランプはまだまだ世に出てから日が浅く、既存のハロゲンランプと同じように使おうとするとトラブルがおこることもありますが、日々その性能も上がっており、かつ、省エネ効果が非常に高いので、節電対策としてとても有効な手段のひとつです。

また、販売する私達もトラブル対応のノウハウが蓄積されつつありますので、お客様側でも調整できる部分を残していただければ、お互いにとってハッピーな結果をだせると思っております。

ということで、まずは私どもスマートライトまで、お気軽にご連絡ください。

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【三菱オスラム・ハロピン】ラインボルト(110V仕様)のハロゲンランプで最もコンパクトなランプ

こんにちは!

私はいつも夜の10時ぐらいには寝ているのですが、昨夜は友人のUstreamの手伝いに行ってきて、結局終電がなくなり友人の車でギリギリ東京の町田の家まで送ってもらいました。

酒井さん!なんか、すみません!でも、楽しかったです。

ところで、昨晩はとても久しぶりに夜中に川崎から町田方面まで車で移動したのですが、全体的な雰囲気として、人や車が少なくなったと感じました。また、道にある看板が広告主募集中のところが目立ったような気がします。


Night Expressway / mrhayata

震災以降特に影響がでているのかもしれませんが、今は日本だけでなく世界が大きく変わる節目に僕たちは立ち会っているのかもしれませんね。新しい価値観の世界にどのように対応していくか、怖くもあり、そして楽しみでもあったりします。

さて、今日のブログ! 一般照明の中でハロゲンランプのV数(ボルト)の規格は110V(ラインボルト)と12V(ローボルト)の2つありますが、今回は、ラインボルトのハロゲンランプの中で最もコンパクトなランプ、三菱電機オスラムのハロピンのお話です。

三菱オスラム・ハロピンHALOPIN

ハロピン

ハロピンはミニハロゲン(反射ミラーの無いハロゲンランプ)の部類に入りますが、ミニハロゲンの仕様途としては、照明器具の形状をコンパクトにしたい場合なんかによく使われます。

一般的に、ランプをコンパクトにするには、発光部分のフィラメントの構造をコンパクトにしなければならないため、フィラメントが短くてすむ12V用を採用するのが一般的です。しかし、12V用のランプには大きな欠点があります。それは、別途ダウントランス(安定器)を用意しなければならない点です。

一般的に天井に埋め込むダウンライトなどの場合は、天井裏に安定器を隠すため、問題ないのですが、ペンダントライトなどには安定器の隠す場所がないため、器具の設計上安定器を使わない110Vのミニハロゲンが選ばれます。そこで、110Vのミニハロゲンの中で最もコンパクトなランプ、三菱オスラムのハロピンの出番というわけです。

ハロピンのおかげで、オシャレでデザイン性も高いペンダントライトが作れるのです。またハロゲンランプの光は演色性が高い(Ra100)という特性もあるため、テーブルの上の料理もおいしそうに演出してくれます。

ハロピン画像2

近年流行っているランプでありながらも、特殊ランプのため、一般的なお店や量販店には品揃えしていない事も多く、入手困難な場合があります。スマートライトでは、ハロピンも全種類在庫を持ち合わせておりますので、ランプ切れの際には、御用命下さい。

製品情報

■商品型番

  • JD110V25W/G9/P クリア
  • JD110V25W/F/G9/P フロスト
  • JD110V40W/G9/P クリア
  • JD110V40W/F/G9/P フロスト
  • JD110V60W/G9/P クリア
  • JD110V60W/F/G9/P フロスト

■特徴

  • ラインボルト(110V)のミニハロゲンランプ中で最もコンパクト
  • 口金:G9という特殊な形状の口金。
  • ガラスはキラキラと美しい光のクリアと柔らかい光のフロストの2種類
  • 明るさは25W,40W、60Wの3種類

三菱オスラム・ハロピンHALOPIN 価格チェックはこちらから

既存器具でハロゲンランプの光の質は保ちながら省エネできるIRハロゲンランプ(赤外線反射膜)という選択

昨日は夕方から大雨が降りましたね。私は東京タワーのそばのザ・プリンスパークタワー東京で昨日・今日と開催されているマイクロソフトのWindows Developer Daysに行ってきたのですが、Windows8とかMetoroとかKinectとか、マイクロソフトのソフトや開発環境、デバイスなど、有益な情報ばかりでとても楽しんできました。

イベントに参加して3つ程講演をきいたのですが、いずれもマイクロソフトが非常にユーザーの立場に立って製品やサービス、会社のあり方を考えている雰囲気を感じました。そんな私も昨年、Let’s NoteからMacBookProに変えたばかりなのですが、今回のイベントで改めて、Metroとかウインドウズフォンのアプリケーションとか作りたいなぁと思いました。

これからのマイクロソフトが楽しみですね!

Microsoft Windows Developer Days (WDD) ホーム

おはようございます。スマートライト中畑です。

さて、みなさんは、IRハロゲンランプという商品を聞いた事はありますか?

IRとは”Infrared Refrective Layers Coating(赤外線反射膜塗装)”の意味で、ハロゲンランプの発光管(バルブ)の内側に赤外線反射膜を塗布し、フィラメントからの熱が赤外線となって外部に放出されることを抑え、ほとんどの電力エネルギーが熱になってしまうハロゲンランプの電力を光に変換する効率を向上させたランプになります。

また、楕円型のバルブにも意味があり、幾何学的にフィラメントから照射される赤外線がフィラメントのある位置に反射するような設計となっています。

現在、各メーカーから様々なIRハロゲンランプが発売されており、従来のハロゲンランプからIRハロゲンランプに交換するだけで、約30%程の省エネも実現できるという、実はとてもすばらしい技術を採用したランプなのです。

赤外線反射膜仕組

最近の省エネ化の流れで、ハロゲンランプからハロゲン形LED電球に変えたいというご相談をよく頂きますが、使う場所や使用途によっては、必ずしもLED電球をオススメできるわけではありません。

LED電球に変える事で確かに省エネにはなりますが、ハロゲンランプの光が持つ「温かみ」「輝き」「照射物を鮮やかに見せる」などの特徴は、LED電球では出せない部分があります。

特に飲食店では、ハロゲンランプの光によって「おいしい料理をさらにおいしそうに見せる」ことができるため、調理場からスタッフに料理を渡すカウンターや、お客様のテーブルに直接光を提供するスポットライトなどの器具には、ハロゲンランプをお使い頂く事を強くオススメしています。

現在、節電や省エネの流れで、店舗全体での電力量を削減はどのお客様も検討されていたり対策されていると思います。

もし、ハロゲンランプの光の質を維持しながら、電力量を削減したいという場合には、是非IRハロゲンランプをお使い下さい。明るさや光の質はそのままで消費電力を約30%程度削減できる、とてもおすすめのランプです。

ウシオ JR12VスーパーラインIR ハロゲン

     (現在)           (オススメ)
(ウシオ)JR12V50WLN/K/EZ-H ⇒(ウシオ)JR12V35WLN/K/EZ-IR
(ウシオ)JR12V50WLM/K/EZ-H ⇒(ウシオ)JR12V35WLM/K/EZ-IR
(ウシオ)JR12V50WLW/K/EZ-H ⇒(ウシオ)JR12V35WLW/K/EZ-IR

→ウシオJR12VスーパーラインIRハロゲンの価格確認

パナソニック ミニハロゲン電球 マルチレイアPRO

     (現在)           (オススメ)
(パナソニック)JD110V65WNPE ⇒(パナソニック)JD110V50WNPEW
(パナソニック)JD110V85WNPE ⇒(パナソニック)JD110V65WNPEW
(パナソニック)JD110V130WNPE ⇒(パナソニック)JD110V95WNPEW

→パナソニックミニハロゲン電球マルチレイアPROの価格確認

GE ハロゲンビーム IR-PAR

     (現在)           (オススメ)
(パナソニック)BF110V80WD 
(東芝) BRF110V80W    ⇒(GE)JDR110V50WN/K9M

(パナソニック)BF110V120WHD 
(東芝) BRF110V120W   ⇒(GE)JDR110V60WN/K12M

→GEハロゲンビームIR-PAの価格確認

ランプの「賞味期限」は・・・??


賞味期限の切れたビール / sekido

時々頂く問い合わせの中で「ランプの賞味期限はどのくらい??」というような質問があります。つまり「ランプを購入してから、どのくらいの期間使わずに在庫しておいても問題なく使えるか??」という問いです。

メーカーの製品保証の見解は、「販売より1年間」としているところが多い為、基本的にはこれに準ずる事となりますが、商社や卸が複数社関わっている場合が多く、1年間というのも最終ユーザーが買った時点で既に長い時間が経っている場合もあるため曖昧です。ただ、経験的には数年間使わずにおいていても問題なく使えておりトラブルになることはまずありません。

しかし、先日ちょっとトラブルがあったのでそのお話をしたいと思います。

そのトラブルとは、弊社からお客様に納品したランプが続々と不点灯になる現象が発生するというもので、言葉にするとあっさりですが、担当の方や現場の方、それはもういろんな方々にご迷惑をおかけしました。

そして、そのトラブルが発生したランプなのですが、それが「ハロゲンランプ」です。

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ハロゲンランプについてちょっと説明しますと、このランプはハロゲン化ガスという混合ガスをランプの発光管の中に封入したランプで、発光原理は白熱電球と同じでようにフィラメントに電気を流す事で発光します。そして、発光したフィラメントがハロゲン化ガスによって長寿命になったり、光量がアップしたり、光の質がかわったりするのが特長です。

そしてこのランプですが、実は発光管に封入しているハロゲン化ガスが長い時間をかけて少しずつ漏れる事があります。これを「リーク」といいます。ランプの製造過程に原因がありおこることもあるのですが、長い時間をかけておこることもあります。

実際には発光管に外気が入り、この中の酸素がタングステンでできているフィラメント部分を酸化させます。そして、この状態でランプを点灯すると、フィラメントが異常な燃焼を行い単寿命になります。

今回、お客様にご迷惑をおかけしたランプは、非常に長い間、弊社の倉庫で光り輝く活躍の機会に向けて待機していたランプ達なのですが、ちょっとその時間が長すぎたようで、最初はきれいだったタングステンも気がついたときにはすっかり酸化して色が変わっていました。

そのランプの写真があるので、ご覧ください。

リークしたフィラメント画像

ランプが正常な場合は、フィラメントがキレイなタングステンの銀色をしています。(写真左)しかしリークしている場合は酸化して「茶褐色」や「青色」に変色しています。(写真中、右)

今回、お客様にも多大なる迷惑をおかけしてしまいましたが、このランプを改めて目の前にすると、1個1個、工場の人達が一生懸命つくってくれたランプをこのような状態にしてしまったことも本当に言葉がありません。

今後、古いランプでお客様にご迷惑をおかけすることは、私達の心がけで回避することはできるのですが、在庫にあるランプを定期的に無駄にしてしまうことの解決策はまだ思いつきません。うーん。

ハロゲンランプやメタルハライドランプを支える沈黙の偉人モリブデン箔

みなさん、【モリブデン】という物質をご存じですか?

ウィキペディアで調べてみると、

銀白色の硬い金属(遷移金属)。常温、常圧で安定な結晶構造は体心立方構造 (BCC) で、比重は10.28、融点は2620 °C、沸点は4650 °C(融点、沸点とも異なる実験値あり)。空気中では酸化被膜を作り内部が保護される。高温で酸素やハロゲンと反応する。アンモニア水には可溶。熱濃硫酸、硝酸、王水にも溶ける。原子価は2価から6価をとる。輝水鉛鉱(MoS2 など)に含まれる。資源としては、アメリカで約30 %、チリで約30 %など、北南米で世界の過半数を産出している。
モリブデンは、人体(生体)にとって必須元素で、尿酸の生成、造血作用、体内の銅の排泄などに関わる。微生物の窒素固定に関しての酵素(ニトロゲナーゼ)にも深く関わっており、地球上の窒素固定量の70 %以上は、モリブデンが関与していることになる。
また、植物にとっても必須元素であるため、モリブデン酸のナトリウム塩やアンモニウム塩の形で、肥料として販売されている。

とのこと。人体にとっても必須要素だったり、肥料として販売されているということはこれを見て初めて知りました。

さて、今日はランプにとってのモリブデンの話です。

モリブデン箔は、ハロゲンランプであれば、
Finder

放電灯であれば、
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こういったところに使われている薄い板状のものです。

役割

モリブデン箔の役割を簡単に言うと、異質のものの折り合いをつけることです。

ランプの命といわれる光を発する部分は【発光管】と呼ばれ、窒素やハロゲンガスなどが封入されており外気から遮断された状態になっております。また、この発光管は主にガラスやセラミックなどの材質でつくられています。そして、光を発する為には、発光管の外から中へ電気を流すための金属が必要になります。

しかし、ここで問題が起こります。ランプは点灯中に非常に高温になるので熱膨張というものがおこり、この時金属がガラスに含まれていると、材質ごとの膨張率の違いにより、その間にクラックが発生します。そして、そのクラックにより外気が発光管内部に侵入してしまうとランプが不点灯になるのです。

モリブデンはランプの封じ部と呼ばれるところで薄い箔状に組み込まれます。そして発光管内部と外部にそれぞれリード線が溶接され、外部から内部に電流を流す役目を負います。また、モリブデン箔の熱膨張率はガラスにとても近い為、点灯・消灯の繰り返しによる温度の変化でクラックが発生することがありません。

なので、ガラスと金属という異質の物質で常温・高温による変化が日々起こっても、ふたつの間にひび割れが発生しないよう、折り合いをつけているのがこのモリブデン箔なのです。

なんか、調整の為にがんばっているいい人!って感じがしませんか? 会社にもこういう人がいるといいですよね。

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脅威

そんな風に、日々異なるモノの折り合いをつけているモリブデン箔なのですが、脅威があります。それは、酸化と仕様以上の高温です。

ランプを点灯していると、どうしても外気に触れるところから酸素が侵入します。そして、モリブデン箔がその部分から少しづつ酸化して酸化モリブデンへと変身してしまいます。

酸化モリブデンになると、膨張率が変わってくる為ガラスとの間にクラックが発生してしまいます。

また、一般的にランプの封じ部の温度は350度以下になるようにランプメーカーから照明器具を製造するメーカーに仕様を求めているのですが、器具の設計がそうなっていなかったり、空冷ファンなど温度をコントロールする機能が故障などにより動作しなくなると、ランプの封じ部の温度が350度を超えてしまうことがあります。

すると、モリブデン箔の酸化が一気にすすみ、クラックが発生し、外気が侵入してランプ不点灯の原因となってしまうのです。

ちなみに、封じ部の温度を350度より高くする技術がいくつかあり、それを導入しているランプもあります。ただし、コストアップになってしまうので、なかなか悩ましいところです。

また、日々の酸化には封じ部を長くすることによりなかなか発光管へクラックが到達しないように対応しているランプがあります。発光管の大きさにくらべて、モリブデン箔の部分が長いランプを見たら寿命を長くするための対策で間違いないと思います。

まとめ

以上、ハロゲンランプやメタルハライドランプで必ず使われているモリブデン箔について説明をしました。

メタルハライドランプやハロゲンランプは、長い時間をかけて、いろんな問題を工場の技術や品質の方々が解決した歴史があり、モリブデン箔だけでなく、ランプ内部の封入ガスや、フィラメント、リフレクターのことなど、話題は盛りだくさんです。(まぁ、たいがい、不具合がらみの想い出なんですが..)

時代はますますLEDになってきていますが、メタルハライドランプもハロゲンランプも、まだまだいろんなところで使われているので、ぜひ、それらのランプを手にすることがあったら、ランプ封じ部にあるモリブデン箔をチェックしてみてください。

JCR12V100WH10やJCR15V150WH5などのファイバー光源用のハロゲンランプのご紹介

こんにちは、スマートライト中畑です。

私のこれまでの照明業界での経歴は、

一般照明用ランプの営業
   ↓
特殊照明用ランプの営業
   ↓
店舗・工場・ガソリンスタンドの照明設計&営業

というようなものなのですが、お客さんの業種が変わると、使われているランプの種類やワッテージ、形状などがガラリと変わるのがおもしろいところです。そんな経験から、今日は光ファイバー用光源のお話をしたいと思います。

ランプ形状

まず、ランプの形状ですがこんな感じです。

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大きな特長としては、

・ランプの系が3.5cmまたは5cm
・前面ガラスが無い
・口金がピンになっている

というような感じでしょうか。

また、ミラーには主に、

・スペキュラーミラー(Specular mirror) : 表面がつるつるしたミラー

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・ファセットミラー(Faceted mirror):表面が面の組み合わせになっているミラー

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というようなものがあります。

これら光学系のランプは、ミラーの形状や蒸着方法、フィラメントの方向やカタチ、ランプの中に入れるハロゲンガスの組み合わせなどにより、アプリケーションに合わせてランプ開発者の方達がいくつものサンプルをつくってお客さんと摺り合わせをしながら、今のカタチになってきたものがほとんどです。

一般の人にとっては、単なるミラー付きのハロゲンランプなのですが、実は、ものすごくたくさんの技術や想いが詰まったモノなのですよ。

ワーキングディスタンス

ファイバー用のランプの場合、カタログを見ると一般照明のカタログには無いスペックがいろいろあります。中でもポイントになるのは、この【ワーキングディスタンス】という値で、JCR12V100WH10で32mm、JCR15V150WH5だと36mmだったり、同じワーキングディスタンスのものもあれば、微妙に似た型番でも違っていたりします。

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さて、このワーキングディスタンスですが、日本語で言うと【焦点距離】という意味。ファイバー用のランプの場合は、ランプの径(50mm)よりも全然小さいファイバーの入り口に光を集めることが必要で、その光が収束する位置からランプミラー面からの距離をワーキングディスタンスといいます。

Fireworks

ちなみに、ワーキングディスタンスが違うランプを使うとどうなるかというと、光が収束する位置が前後してしまうので、正規のランプを使うよりも、ファイバーに入る光の量がすくなくなり、暗くなる可能性があります。

PHILIPSのランプについて

かつて、PHILIPSブランドのファイバー用ランプが販売されておりましたが、2006年8月、当時フィリップスライティング河北工場が、河北ライティングソリューションズ株式会社として独立した為、フィリップスブランドのファイバー用ハロゲンランプの製造は終了いたしました。型番は同じでブランドだけがKLS(河北ライティングソリューションズ)となっております。交換用ランプは、KLSブランドをお求めください。

旧型番 新型番
PHILIPS
JCR/M6V20W
KLS
JCR/M6V20W
PHILIPS
JCR12V20WA20H/3
KLS
JCR12V20WA20H/3
PHILIPS
JCR12V50WH20-3
KLS
JCR12V50WH20-3
PHILIPS
JCR12V100WH10
KLS
JCR12V100WH10
PHILIPS
JCR12V100WH10/5-2
KLS
JCR12V100WH10/5-2
PHILIPS
JCR15V150WH5
KLS
JCR15V150WH5

まとめ

以上、ファイバー光源用ハロゲンランプについてご紹介させていただきました。
ファイバー用のランプは、一般照明の分野とはまったく違うルートや価格帯で流通しておりますので、なにかご不明な点などありましたら、お気軽にスマートライトまでご連絡ください。

メールフォームはこちら

以上、スマートライト中畑でした!