KP-GT8V50W。かつて多くの8mm映写機に利用されていたダルマと呼ばれた白熱ランプ

さて、この週末は息子の4歳の誕生日がありはじめてサーティーワンのカーズのアイスクリームケーキというものを頼んでみました。アイスクリーム屋なんて女性やカップルばかりのイメージがあるのですが、うちの近くの鶴川店は土曜日ということもあって小さい子供とママやジジババといった客層が多かったです。

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私が子供の頃はおしゃれなアイスクリーム屋さんなどない時代で、当時、多摩ニュータウンにあるグリナード永山という商業施設で、買い物が終わった後にアイスクリームを食べさせてもらった記憶があります。あの頃、子供だった自分は目の前のアイスクリームのことばかり見ていましたが、親の立場になると、その一生懸命アイスクリームを食べている我が子を眺めるのがなによりの幸せなんだなと思ったりします。

今、自然現象も経済も原発のことも、いろんな不安がありますが、こんなふうにできる時代がずっと続くといいですね。

ということで、おはようございます。スマートライト中畑(@nakachon)です。

以前、近藤電気のKP-10Sというランプをご存じですか?という記事を書いたのですが、先日、倉庫でこんなランプを見つけました。

Kpgt 500

かつて”だるま”と呼ばれ、フジカやヤシカ、小西六などの8mm映写機に利用されていた白熱電球KP-GT 8V50Wです。
(現在は富士電球という会社がFG-GT8V50Wという型番で製造しております)

おもわず、”なつかしぃ〜”といってしまったあなた!年齢がばれてしまいましたね!

今となってはiPhoneで撮影や閲覧だけでなく編集やタイトルいれまでできてしまう時代に、8mm映写機を使うことはなかなかありませんが、あの手間と苦労が多かった時代に撮った映像や当時の想い出は、今でも暖かい気持ちと共にみなさんの心の中にあるのではないでしょうか?

ちなみに、ランプを後ろから見るとこのように型番が打たれています。
RIMG0460

ランプにはこのように、リフレクターもついています。
RIMG0461

ソケットは”P30s-10.3”というタイプ。光軸や焦点距離がなるべく安定するようにつくられたノウハウの塊だったりするんですよ。
RIMG0463

あと、このランプが使用されている8mm映写機のリストがありました。もしかしたら、これにない機種もあるかもしれませんが、ご参考まで!


もちろん、スマートライトでもこのランプの取りか使いがあります。ご注文や価格についてはこちらへ!

追記:残念ながら富士電球でも製造を終了してしまった為、このランプはもう入手できません。

KP-GT8V50W(FP-GT) タイプ機種一覧表

機種 メーカー 機種名 適合ランプ
8mm映写機 フジカ SPマイテイ FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ SPマスタ- FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-2 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ TM-40 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ TM-20 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ TM-25 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-3 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-10 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-15 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-20 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-25 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-30 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-35 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-17 FP-GT 8V50W
8mm映写機 フジカ M-27 FP-GT 8V50W
8mm映写機 キャノン シネスタ-P8 FP-GT 8V50W
8mm映写機 キャノン シネスタ-P8S FP-GT 8V50W
8mm映写機 キャノン シネスタ-P400 FP-GT 8V50W
8mm映写機 キャノン シネスタ-S FP-GT 8V50W
8mm映写機 キャノン シネスタ-SII FP-GT 8V50W
8mm映写機 キャノン シネスタ-S400 FP-GT 8V50W
8mm映写機 キャノン キキノビジヨン8 FP-GT 8V50W
8mm映写機 ヤシカ 8P-S FP-GT 8V50W
8mm映写機 ヤシカ 8P-3 FP-GT 8V50W
8mm映写機 ヤシカ 8P-3-RS FP-GT 8V50W
8mm映写機 ヤシカ 8P-8 FP-GT 8V50W
8mm映写機 ミノルタ ミニオ-ト FP-GT 8V50W
8mm映写機 ミノルタ オ-トデユアル8 FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 30J FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 260S FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 290 FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 290S FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 290D FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 290D2 FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 290F FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 290Z FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 80P FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 80J FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 80P-Ⅱ FP-GT 8V50W
8mm映写機 コパルセコニック 80P-S FP-GT 8V50W
8mm映写機 オリンパス オ-トスコ-プ FP-GT 8V50W
8mm映写機 北辰 シネビジヨン8 FP-GT 8V50W
8mm映写機 ベルコーン L-62 FP-GT 8V50W
8mm映写機 ベルコーン R-50 FP-GT 8V50W
8mm映写機 ベルコーン ミチカ8LV FP-GT 8V50W
8mm映写機 ベルコーン ベルスコ-プ FP-GT 8V50W
8mm映写機 シネマックス 8GF FP-GT 8V50W
8mm映写機 シネマックス 8GF-RS FP-GT 8V50W
8mm映写機 シネマックス 8GF-RSII FP-GT 8V50W
8mm映写機 シネマックス 8GF-RSIII FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 オ-トロ-ド FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 オ-トロ-ドス-パ- FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 シングル8 FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 オ-トP FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 S FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 SR FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 インステイタ- FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 コニスコ-プRS2 FP-GT 8V50W
8mm映写機 小西大 オ-トロ-ドサウンド FP-GT 8V50W
8mm映写機 三協 8SP FP-GT 8V50W
8mm映写機 三協 ス-パ-LM FP-GT 8V50W
8mm映写機 三協 ロ-ドマチツク FP-GT 8V50W
8mm映写機 三協 デユアラツク8 FP-GT 8V50W
8mm映写機 リコー オ-ト8P FP-GT 8V50W
8mm映写機 リコー トリオスコ-プ FP-GT 8V50W
8mm映写機 リコー TRI5SC OPE FP-GT 8V50W
8mm映写機 リコー トリオスコ-プ850P FP-GT 8V50W
8mm映写機 レイノックス DU-707A FP-GT 8V50W
8mm映写機 レイノックス 707-TC FP-GT 8V50W
8mm映写機 本庄 アロ-SW FP-GT 8V50W
8mm映写機 オリンパス オ-トスコ-プ 10397 FP-GT 8V50W
8mm映写機 クラウン 8 ズーム FP-GT 8V50W
8mm映写機 クラウン Pオートハード FP-GT 8V50W
8mm映写機 オイミツヒ 8Pデュアル FP-GT 8V50W
8mm映写機 オイミツヒ マーク501 FP-GT 8V50W
8mm映写機 オイミツヒ S712D FP-GT 8V50W

電球用のガラスをつくる職人技を特別なグラスに応用した「松徳硝子」という会社をご存じですか?

さて、消費税増税、住民税の大幅アップなど、子育てをする世代にはますます厳しい世の中になってきており、お父さんはますますがんばらなければならないとプレッシャーがアップしているスマートライト中畑(@nakachon)です。

さて、昨日「高品質でユニークな白熱電球を製造していた大田区の大進真空工業をご存じですか?」という記事を上げさせていただいたのですが、友人の照明デザイナー 立川 敦子さんよりコメントをいただきました。

at light laboratory – 照明プランニングと照明コンサルティング

大進真空工業さんは存じませんでした。残念ですね。「大漁安全」のマーキングには心意気が感じられます。
ところで「うすはりグラス」をご存じですか?もともと電球を作っていた吹きガラスの技術を使って作られているグラスです。大進真空工業さんにも、何とかその技術を後の世代に継いで頂けないものかと願うばかりです。

さっそく、「松徳硝子」さんのウエブサイトで会社概要をチェックしてみると、

松徳硝子株式会社 | うすはりシリーズ

松徳硝子は、大正11年(1922年)、村松庄太郎により、電球用ガラスの生産工場として、創業しました。その後、時代の変化により、電球も職人による手吹きから、機械による製造にとって代わり、主要製造品目をガラス器へ移行することとなりました。その後も引き続き、職人による手仕事にこだわり、数千種類にも及ぶ手作りガラス器を製造して参りました。

 中でも、電球製造で培った薄吹きの製法に磨きをかけ、「一口ビールグラス」と呼ばれ、江戸硝子として古くから、料亭や割烹で広く愛用され続けて来た薄吹きグラスのご注文を数多く頂くこととなりました。その後、この「一口ビールグラス」や、松徳硝子の原点である「電球」、そして、これまで作り上げた数千種類にも及ぶガラス器製造のノウハウを元に、長期間に渡り、更なる品質の向上、製品イメージの図案化、技術研究開発と数々の失敗を繰り返し、平成元年、遂に理想とするグラス「うすはり」が完成しました。その後も、更なる品質の向上、技術研究開発に努め、ビール・お酒・飲み物を「より美味しく飲むことが出来るグラス」として、高い評価を頂いております。

とのこと。

私も結婚した時に友人からとても薄いビール用のペアグラスをいただいたことがあります。今でもたまに取り出して使ったりするのですが、口につけた時に感じる独特の薄さ感は、普段使用しているグラスとは違う、なにか特別な気持ちにさせてくれます。

また、「うすはりグラスのオンラインショップ」をチェックしたところ、自分が思っていたよりもリーズナブルな価格帯でした。なので、こちらのグラスは贈り物としてはとてもいいですね!次回、誰かに贈り物するときは最有力候補です。

うすはりの工場直販サイト | 松徳硝子 ONLINE SHOP

ところで、この会社は調達先の海外シフトなどの国際化や、電球から他の新光源に変わったような新技術への移り変わりではなく、それまでの職人が製造していたものが機械化された時期に方向転換を図り、ユニークな付加価値の高い製品を供給することに成功したようです。

しかし、今は電球の工場だけでなく、メーカーにフィラメントやダイクロミラーなどの部品を納入していた企業や、照明器具の反射板やメッキ処理、屋外照明用のポールの工場など、業界の中でとても高い技術と品質を持つ企業が、従来のビジネススタイルでは先が見えない状況になっております。

調達先の海外シフトやLEDを筆頭にした新光源への移行はもはや止められるものではありませんが、友人の照明デザイナーの方のコメントのように、何とか次の世代にその技術を引き継いでいける方法はないものかと思っております。

なので、もし、このブログをご覧になっていただいている電球や照明器具に関連する製造業をされている方がおられましたら、御社のことや、御社で持っている技術の紹介をこちらでさせていただきますので、ぜひ、お気軽にご連絡ください。

連絡は、
TEL 050−5806−6215

もしくは、お問い合わせフォームよりお願いします。

では!

高品質でユニークな白熱電球を製造していた大田区の大進真空工業をご存じですか?

こんにちは、スマートライト中畑(@nakachon)です。

さてみなさん、大進真空工業という会社の名前を耳にしたことはありますか?

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この会社は、大田区にある電球をつくる町工場で製品は白熱電球が主にしていて、用途としては漁船用や夜間の工事現場などに使われる振動に強い耐振タイプのラインナップが豊富でした。

しかし、コンパクト蛍光灯やメタルハライドランプ、さらにはLEDなど、性能の優れたランプが世の中に普及したことや、OEMとして製造を委託されていたメーカーが海外に仕入れ先を移管したりしたことなど、様々な条件が重なり今から数年前にその歴史に幕を閉じました。

弊社にも”タイシン110V150W フロストタイプ”や”大漁安全”と書かれている110V200Wクリアランプなど一部在庫は残っていますが、150W以上の高ワッテージタイプや様々な白熱電球を、高い品質で製造していたこの会社が無くなってしまったことはとても残念です。

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時代は白熱電球からLED電球へと移り変わっていますが、かつて日本の成長を支えた色々な技術や人々、そして毎日音を立てて稼働していた工場の設備達が、第一線から退いてしまうのはちょっと寂しいですね。

今までありがとうございます。

省エネなランプがいいと言うけれどランプに使われる電力はいったいどの程度光として有効に利用することができるのでしょう?(白熱電球の場合)

こんにちは、スマートライト中畑です。

今日はランプの効率についての話です。

ランプ効率

さて、世の中、白熱電球や蛍光灯、LEDなどいろんなランプの種類があり、さらに、LEDだけでも各メーカーが様々な商品を出しているので、いったいどのメーカーのどのランプが、どれだけの省エネ性能をもっているのか、なかなかわからなかったりします。

そんな時、ランプ単体の省エネ性能を評価するには、ランプ効率:ルーメン/ワット(ルーメン・パー・ワット)という数字に置き換えると比較検討がしやすくなります。

これは、ランプから発生する光を光束(こうそく)という単位に置き換えて、その数字をランプに必要な電力をワットとして割り算することで計算することができます。

そして、この計算に必要となるランプの性能については、下図の様にランプのカタログで知ることが出来ます。

ランプスペック

たとえばこの場合だと、全光束(lm)が300、定格ランプ電力(W)が7なので、300(lm)÷7(W)= 42.9(lm/W)という数字になります。

エネルギーは何に変わるの?

同じ電力を消費するのに、ランプによって効率が違うのは、電力が光以外に変換されてしまうからです。その代表的なものは熱ですが、それを表すこんな資料があります。

エネルギー

これは、100Wの白熱電球の電力変換をあらわした図です。それぞれの番号とその電力を説明します。
NewImage

① 可視光 5W
② フィラメントから放出される赤外線 61W
③ フィラメントからランプ表面に到達するまでのロス 34W
④ ランプ表面からの放出される赤外線 22W
⑤ 全体的なロス 12W
⑥ 赤外線 83W

順番に説明を補足します。

エネルギー

まず、①の可視光5Wですが、これがこの100Wの白熱電球から照射される光(可視光)の電力です。つまり、赤矢印部分の残りの95Wは光以外に変換されます。

エネルギー

次に一番最後の⑥ですが、これがランプから照射される赤外線です。赤外線は熱なので、100Wの電力のうち83Wとかなりの割合が熱に変換されます。

エネルギー

さて、⑥の赤外線83Wの内訳ですが、このうちピンク色の②61Wがフィラメントから発生しそのままランプの外へと照射される赤外線になります。また、黄色の④22Wはランプの表面から放出される赤外線です。ここがちょっとわかりにくいのですが、次にすすみます。

エネルギー 1

電源から入力された100Wの電力は、ランプのフィラメント(抵抗)を通ることで、黄色①の可視光5Wと、ピンク②の赤外線61Wと、グレー③のロス34Wに別れます。

エネルギー

オレンジ④の22Wは、グレー③のロス34Wのうち、ランプ表面に到達することで赤外線に変わります。このグレー③のロス34Wは空気やフィラメントやランプのガラスを伝わってランプの表面までたどりついたものです。ただし、グレー⑤の12Wについては、光にも赤外線にもなることなく、完全なロスとして発生するものです。

まとめ

以上、白熱灯に供給された100Wの電力が何に変わるかを説明しました。白熱電球の場合は、炎と同じようにモノを燃焼させて光が発生する原理なので、電力のほとんどは赤外線(熱)となってしまいます。なので、ランプ効率も低くなっています。

一方、蛍光灯の場合は放電によって紫外線を発生させ、その紫外線を光に変換する蛍光体を使った発光方式となります。よって、電力変換の内訳もまたがらっと変わってきます。

近いうちに、蛍光灯についての電力変換についての説明をしたいと思っています。

ということで、ご質問などありましたら、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

久しぶりにジャズダンスのスタジオにいったらビーム電球(BF110V80W/D)がほとんどLEDビーム電球になっていて驚いた件

今朝、天気予報を見たところ、今日の最高気温は東京で24度とのことでした。暖かいのは自分にとって良いことなのですが、ジャンパーを着てしまえばその中に何を着ようが悩むことのなかった冬と違い、この季節、何を着るかにけっこう悩んでしまったりするスマートライト中畑です。

さて、みなさん、週末はどのようにお過ごしになられました?

私は、今年の8月に出演するバレエの発表会のリハーサルに行ってきました。今回の役は「不思議な国のアリス」の中の「ハートの女王」と一緒に出てくるトランプの兵士の黒3です。

昨日は初めてのリハだったのですが、他のトランプ兵士の人も女王もみな芸達者な人達なので、リハをしながら大笑い、後から自分達のビデオを見て大笑いという楽しいリハでした。本番がとっても楽しみです。

ということで、今日はダンススタジオでみたランプの話をします。

実は以前、私はジャズダンスのレッスンを大久保と代々木にある「ブロードウエイ ダンス センター」というところで受けていました。

ブロードウエイ ダンス センター(BDC)公式ホームページ TOP

こちらには、スタジオが代々木に一つ、大久保に3つあるのですが、全て照明は天井にダクトレールを這わせ、そこにE26ベースのビーム球が使っていました。

111IMG 1548

使われているのは、ハイビーム電球とよばれるタイプの80W。
Pa BF110V 500

こちら、数年前からLEDランプがひとつのスタジオで1本や2本程使われるようになり、当時、テストをはじめたのかな?などと思っていたのですが、先日、久しぶりにBDCへレッスンに行ったときには、ほとんどがLED電球になっておりました。
IMG 1549

おそらく、運営側も最初から業者を信じて一括導入することはせず、数本でのテストを続け、製品の信頼性や電力削減の効果を検証した後、徐々に採用を拡大したのだと思います。

ちなみに、スペックをくらべてみると、

白熱タイプ LEDタイプ
型番 BF110V80W/D LDR14L-W
消費電力 80W 14W
全光束 840lm 630lm
ランプ効率 10.5lm/W 45.0lm/W
寿命 2,000h 40,000h
販売価格 1,281円 9,996円

*販売価格はスマートライトで2012/5/14現在の価格

このように、従来の白熱タイプのビーム球に比べLED球はランプ効率が高く消費電力が少ない為、たとえばスタジオで40個ほどのランプを使用している場合、

白熱ビーム球: 40個 x 80W = 3200W
LEDビーム球: 40個 x 14W = 560W

と、5倍以上の消費電力の差になります。これは、点灯時間が長いスタジオであればあるほど、月や年間の電力使用量だけでなく、電力会社との月額の基本契約料金が変わってきます。また、白熱ビーム球の寿命が2000時間に対して、LEDビーム球はその20倍の4万時間になっています。

ここまでは良い点なのですが、注意しなければならないのは、

  1. 調光がきかない(暗くしたり明るくしたりすること)
  2. 価格が高い
  3. 寿命は4万時間(10年ほど)だけど保証は1年間

ということがあります。

省エネの性能は間違いありませんが、寿命についてはあくまでも設計が長寿命になっているということで、テレビやパソコンと同じように電子部品を使っている為、その部分になにかあると、ランプの不点灯やちらつきなどが発生します。

ここらへんは、メーカーによって電子部品のグレードや設計などが違うので、自分の中でどの部分を優先させるかで、購入する製品を検討されることをおすすめします。

ちなみに、白熱電球とLED電球の場合は、省エネ効果が非常に大きいので、使用しているランプの本数や点灯時間次第で、少々数年でランプが切れたとしてもLED電球の方がお得になるケースが多いと思われます。

ここら辺、お客様の状況をご連絡いただければ、こちらでシミュレーションをすることも可能なのでお気軽にご連絡ください。

電球とLED電球のシミュレーションのご依頼はこちらからどうぞ

三菱オスラムのコンパクト蛍光灯FHT(DULUX T/E)は他と比較してなんでこんなに売れているのでしょうか?

おはようございます。

GW明けの週もあっという間に金曜日。連休中に溜まった仕事は、みなさん、今週中になんとかなりましたか?

私の方は、現在いくつかのプロジェクトがあるのですが、自分自身のプログラミングのレベルを上げる必要があり、学習と実装を同時に進めているので、なかなか思ったとおりには進捗していない状況です。がんばらねば!

ということで、スマートライト中畑です。

さて、今日はFHTというコンパクト蛍光灯のお話。先日も「三菱オスラムDULUXやPHILIPSのPL-T、パナソニックのツイン3などのFHTと呼ばれるコンパクト蛍光灯について」という記事で紹介させていただいたランプで、このタイプは、パナソニック、PHILIPS、東芝、日立、三菱オスラムと、多くの会社が販売しているのですが、弊社でも圧倒的に三菱オスラムのFHTの出荷量が多いいのです。この話をさせていただきます。

三菱オスラムFHT画像

商業施設や店舗照明のダウンライトにはコンパクト蛍光灯FHTランプが広く使われておりますが、このFHTシリーズの中で圧倒的に売れているメーカーは三菱電機オスラムの「FHT(DULUX T/E)」になります。蛍光灯全体のランプシェアはパナソニックが№1ですが、「FHTシリーズ」に限っては三菱電機オスラムがシェア№1となっております。
 
なぜでしょうか??

Why ask why? / °Florian

三菱オスラム・FHTの特徴

  • 規格の種類が一番多い 16W、24W、32W、42W、57W の全5種類
  • 光色の種類が一番多い 電球色2700K 電球色3000K 温白色 白色、昼白色 昼光色の全6種類

このように、圧倒的に種類が多いのが三菱オスラムFHTのメリットです。しかし、三菱オスラムのFHTが№1シェアであり続ける大きなポイントがもう1点あります。

これには、「ランプ」と「照明器具」という不思議な関係があるのです。

照明と一言で言っても「ランプや電球」を指す場合と「照明器具」を指す場合があります。そもそも照明とは、「照明器具」という点灯させる装置と「電球」という発光部分の組み合わせで「照明」になります。 電球とは、「完成品」でありながら、照明器具の「イチ部品」という特殊な存在なのです。

話を元に戻しますね。

三菱電機オスラムのFHTが売れる理由

それは、三菱電機以外の照明器具メーカーが、三菱電機オスラムのFHTランプをたくさん使っているからなのです。

具体的には、パナソニックの照明器具にはパナソニックのランプを使います。東芝の照明器具には東芝のランプを使います。三菱電機、日立、NECなども同様です。

これらのメーカーは、自社で「照明器具」も「ランプ」も販売しているメーカーです。しかし、ちょっと違った立場のメーカーもあります。照明器具専業メーカーです。遠藤照明、大光電機、コイズミ照明、マックスレイ、オーデリック、ヤマダ照明、ウシオスペックスなどです。

これらのメーカーは照明器具メーカーでありながら、発光部分の「電球」は全て別メーカーの商品を購入しセットにて販売しているのです。そして、これらのメーカーはFHTランプについては、三菱電機オスラムのFHTを広く採用しているため、三菱電機オスラムのFHTが広く世の中に普及しております。

なので

なので、スマートライトでもこの三菱オスラムのFHTが最も多く出荷されており、いつも大量の在庫を持っています。そのため、価格もお得ですよ!お客さん!

三菱電機オスラム コンパクト蛍光灯FHT(DULUX T/E)

また、現在、長寿命タイプのFHTプラチナシリーズが発売されております。
三菱電機オスラム コンパクト蛍光灯FHT(DULUX T/E)プラチナ

余談ですが、これと同様の例がウシオライティングのダイクロハロゲンです。三菱電機オスラムのFHTと同じように、照明器具専業メーカーの多くがウシオライティングのランプを使用しているので、スマートライトでもダイクロハロゲンの中で一番、ウシオライティングのランプが出荷されています。そして、在庫もたくさんもっています。なので、こちらもよろしくです。

スーパーなどで見かける青い光を放つ装置はいったい何のためにあるの?

今朝、家を出るときiPhoneの天気予報をみたら曇りだったので雨の用意はしてこなかったのですが、電車の中で傘を持つ人が多くちょっと不安なスマートライト中畑です。

おはようございます。

さて、みなさん、スーパーなどでこんな光をみたことはありませんか?

誘虫ランプ

このちょっと青い光。もちろんこの中にもランプが使用されています。使われているランプは紫外線の中でもUV-A(ユーブイエー)という波長域を照射するタイプ。

UV-Aはどんな光かというと、紫外線の中でも一番光の波長域に近い315〜400nmのもので、おもに捕虫用、ジアゾコピーの感光用、その他化学反応を必要とする用途に使われている光です。また、日焼けマシンなどに使われているランプも、このUV-Aという紫外線を照射します。

で、このスーパーで青い光を発する装置ですが、これは捕虫用としてUV-Aが使われています。

私の場合は捕虫用というと、夏場、キャンプにいったとき、バチバチと虫に電気ショックが与えられるもののイメージがあるのですが、もちろん、スーパーの中ではそんな激しいことはせず、UV-Aの光によって装置の中に入った虫を、粘着性のシールのようなものででれなくするような仕組みになっていると思われます。


Camp / BaronBrian

何気ない装置ですが、実は飲食店などにはよく使われているもので、調理場の壁の高いところにぽつりぽつりとついていたりします。なので、食料品店や飲食店などで、青い光を放つ装置をみかけたら、”あれは、UV-Aを照射しているんだな”と、思い出してみてください。

ちなみに、”UV 虫”というキーワードでGoogle検索したところ、”UV赤虫”という言葉を見つけました。こちら、赤虫にUVの殺菌線(この場合はUVCという紫外線)を照射した商品の様です。こんなものもあるんですね。初めて知りました。

キョーリン:冷凍・FD飼料(餌・エサ):冷凍飼料(餌・エサ):冷凍飼料(餌・エサ):CLEAN SERIES一覧表

ということで、今日は19時からエッセンシャルライトのイベントが八丁堀にある内田洋行さんで19時から開催されます。

岡安泉さんによる、ミラノレポートです。

まだ、若干、席に余裕があるようなので、お時間の都合がつきましたら、ぜひぜひ、お越しください。

詳細はこちら↓
5月9日(水)第13回エッセンシャルライトイベント: 岡安泉 ミラノレポート | エッセンシャルライト ジャパン プロジェクト

普通の人がまず目にすることの無い特殊なランプ:【熱電対付きランプ】

おはようございます。今日も雨ですね。私は家から駅まで約2kmを毎日往復しているので雨だとバスを使うようにしているのですが、早朝だと始発バスより早くてズボンの裾もリュックもずぶ濡れになってしまうスマートライト中畑です。


Umbrella / Thejaswi

さて、先日、ハロゲンランプやメタルハライドランプを支えるモリブデン箔というものの紹介をさせていただきました。

スマートライト|照明についてのポータルサイト » Blog Archive » ハロゲンランプやメタルハライドランプを支える沈黙の偉人モリブデン箔

今日は、照明器具を製造しているメーカーが、開発した器具の温度がちゃんとランプの仕様で決められた温度内で設計されているかどうかを確認するための特殊なランプのご紹介をします。

そのランプと、この【熱電対付きランプ】と呼ばれるものです。

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熱電対の原理はwikipediaでみてみると、

熱電対(ねつでんつい、thermocouple)は温度差を測定するセンサ。異なる二種の金属を接合すると、それぞれの熱電能の違いから2つの接合点を異なる温度に応じた電圧が発生し一定の方向に電流が流れる。異種金属の2接点間の温度差によって熱起電力が生じる現象(ゼーベック効果)を利用した温度センサである。

熱電対 – Wikipedia

とのこと。

ランプの場合、モリブデン箔部分の温度が350度を超えるとモリブデンの酸化が急激に進み単寿命になったり、ダイクロイックミラー部分の温度が高温になると蒸着した素材が蒸発して光の質(色)が変化しまったりと不具合が発生します。

なので、モリブデン箔部分やリフレクター部分に熱電対を取り付けたランプをランプ工場でつくり、照明器具メーカーが自社の器具に熱電対付きランプを組み込み、時間かけてその温度を確認します。

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一般的に店舗や家庭などで使用される照明器具の場合、空冷ファンをとりつけることは騒音やコストなどの問題からあまりありませんので、器具を凝ったデザインにしたりコンパクトにすればするほど、どのように放熱を行うかが器具開発者の悩みどころだったり、ノウハウだったりします。

そして、熱電対付きランプで測定した温度データがオーバーしてしまったりすると、デザインとやコストと放熱のバランスを取る為に、また頭を悩ませることとなるのです。

ということで、普通に使う人にはまずお目にかかれないこの【熱電対付きランプ】を今日は紹介させていただきました。

君は「黄金のランプ」を見たか!?

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The Treasure Map / cameronparkins

みなさんは「黄金のランプ」を見たことありますか?

こう言うと、まるで「伝説のランプ!」というような感じですが、工業的に正しく言い換えると、「黄金のランプ」とは反射板に金蒸着をしたランプのことです。

現物はこちら

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さて、この「黄金のランプ」はどんなところにつかわれているかというと、対象物を切ったり穴を空けたりすることなく状態を判断するための検査(非破壊検査)をする装置の光源や、光を集めることによって温度を上げ素材の加工等を行う装置の光源として使われています。

どちらも、私達が普段ランプに求める「可視光」ではなく、「赤外線」という光の成分(波長域)を使います。また、金という素材は光の反射率がとても高いので、フィラメントから出る光を後ろに漏らさず有効に使えるよう反射板に金蒸着をおこなうのです。

一方、店舗照明などに使われているミラー付きのハロゲンランプは、なるべく照射対象に熱があたらないよう、反射板で熱は後ろに透過させ光を反射させるようにしています。このミラーのことをダイクロイックミラーといいます。

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ちなみに、私達にとって「金」といえば装飾用というイメージが強いですが、下記、田中貴金属株式会社のサイトをみてみると、貴金属被膜形成や電気接続技術、メディカルなど工業的に「金」が使われていることがわかります。

田中貴金属|工業製品一覧

一方ではなるべく照射したくない「熱」を、別のアプリケーションではできるだけ有効に利用したいとおもっていることとか、普通の人がイメージしている「金」とは全くことなる「金」の用途とか、世の中本当にいろんな世界や価値観があっておもしろいですよね。

ということで、今日は「黄金のランプ」のご紹介でした。

ランプの「賞味期限」は・・・??


賞味期限の切れたビール / sekido

時々頂く問い合わせの中で「ランプの賞味期限はどのくらい??」というような質問があります。つまり「ランプを購入してから、どのくらいの期間使わずに在庫しておいても問題なく使えるか??」という問いです。

メーカーの製品保証の見解は、「販売より1年間」としているところが多い為、基本的にはこれに準ずる事となりますが、商社や卸が複数社関わっている場合が多く、1年間というのも最終ユーザーが買った時点で既に長い時間が経っている場合もあるため曖昧です。ただ、経験的には数年間使わずにおいていても問題なく使えておりトラブルになることはまずありません。

しかし、先日ちょっとトラブルがあったのでそのお話をしたいと思います。

そのトラブルとは、弊社からお客様に納品したランプが続々と不点灯になる現象が発生するというもので、言葉にするとあっさりですが、担当の方や現場の方、それはもういろんな方々にご迷惑をおかけしました。

そして、そのトラブルが発生したランプなのですが、それが「ハロゲンランプ」です。

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ハロゲンランプについてちょっと説明しますと、このランプはハロゲン化ガスという混合ガスをランプの発光管の中に封入したランプで、発光原理は白熱電球と同じでようにフィラメントに電気を流す事で発光します。そして、発光したフィラメントがハロゲン化ガスによって長寿命になったり、光量がアップしたり、光の質がかわったりするのが特長です。

そしてこのランプですが、実は発光管に封入しているハロゲン化ガスが長い時間をかけて少しずつ漏れる事があります。これを「リーク」といいます。ランプの製造過程に原因がありおこることもあるのですが、長い時間をかけておこることもあります。

実際には発光管に外気が入り、この中の酸素がタングステンでできているフィラメント部分を酸化させます。そして、この状態でランプを点灯すると、フィラメントが異常な燃焼を行い単寿命になります。

今回、お客様にご迷惑をおかけしたランプは、非常に長い間、弊社の倉庫で光り輝く活躍の機会に向けて待機していたランプ達なのですが、ちょっとその時間が長すぎたようで、最初はきれいだったタングステンも気がついたときにはすっかり酸化して色が変わっていました。

そのランプの写真があるので、ご覧ください。

リークしたフィラメント画像

ランプが正常な場合は、フィラメントがキレイなタングステンの銀色をしています。(写真左)しかしリークしている場合は酸化して「茶褐色」や「青色」に変色しています。(写真中、右)

今回、お客様にも多大なる迷惑をおかけしてしまいましたが、このランプを改めて目の前にすると、1個1個、工場の人達が一生懸命つくってくれたランプをこのような状態にしてしまったことも本当に言葉がありません。

今後、古いランプでお客様にご迷惑をおかけすることは、私達の心がけで回避することはできるのですが、在庫にあるランプを定期的に無駄にしてしまうことの解決策はまだ思いつきません。うーん。