「Vectorworks2013 新製品発表会 全国キャラバン」に参加して感じたWordPressなどのオープンソースの流れとBIMという建築のプロセスの共通性

こんにちは! スマートライト中畑です。

昨日は、東京カンファレンスセンター品川で開催された「Vectorworks2013 新製品発表会 全国キャラバン」に参加してきました。

その中で、Nemetshek Vectorworks. Inc CEO ショーン・フラハティ(Sean Flaherty)氏の講演があったのですが、私の個人的な解釈のポイントを3つお話しします。

Vectorworksはソフトウェアという概念からサービスの提供という概念になる

2009年から各国でService Selectというサービスを開始。これは最新のバージョンが利用できるという事以外にVectorworksが提供するクラウドサーバーを利用できるようになるというもの。

データをクラウド上におくことにより、異なる事業所間でも最新のデータを閲覧・編集することはもちろん、ますます規模が大きく複雑化するレンダリングをクラウドにある強力なマシンでおこなうことができる。さらに、タブレット、PCなど様々なデバイスで閲覧が可能になります。

図面作成やモデリングをするというCADソフトの概念から、時間、場所、デバイスやベンダーごとのアプリケーションに縛らることなく、BIMという手法を利用するためのサービスとしてのVectorworksになるようです。

オープンBIM:ウェブ系のWordPressやCakePHPなどのオープンソースの流れが建築にも

マクローヒルというアメリカの出版社がおこなった調査の結果、BIMに一番求められていることはアプリケーションの互換性であった。Vectorworksはユーザーをベンダーごとの殻に閉じ込めるのではなく、様々なデータ形式で取り込み取り出しをできるようにするということ。

データとしては、機械製造系CAD Rhino-3Dフォーマット、DWG,DXFに加えDWF、対話型3次元コンピュータグラフィックスアプリケーション間の交換用ファイルフォーマットCOLLADA、autodesk社の3D データ FBC、環境解析などで利用されるgbXMLなど。

さらに、Vectorworks2013のカタログにはこんな絵が!

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この流れって、近い将来外部からVectorworks内のデータをピンポイントで利用できるようにAPIができてしまうんじゃないかと。この絵のことやBIMの啓蒙にBIM Campというイベントを開催することといい、CMSのWordPressなどの話とすごく共通するものが多いとおもいました。

BIMの言うオープンBIMはオープンソースで言われるライセンスの意味でのオープンではなくデータの互換性の意味のようです。しかし、いずれライセンス以外のところでマネタイズをはじめるところがでてくるとライセンス自体もオープンにせざるを得ない流れになるのではないかと思います。

そこらへん、GoogleEarthとGoogleMAPで世界の位置情報と地形や建物の3D情報をもっており、かつ、超巨大なクラウドサーバーを持つとGoogleは一番可能性をもっていますよねぇ。

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DIALuxとGoogleがBIMで結びつく可能性、妄想? 日刊なかちょん No.055 | なかちょんブログ

オートハイブリッド

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自由にモデリングした3Dオブジェクトの図面化が簡単に。今までは立面、断面、平面などをそれぞれ作成していたものを、3Dでモデリングすれば自動で2Dの図面が作成されるとのこと。

そうなると、3Dモデリングでもっと便利なソフトがあった場合、先ほどのオープンBIMという考えからするとVectorworksの役割はモデリング以外のところになる。今回、私は別の用事があったため、途中で退出してしまったのですが、このセミナーの中でgbXMLのデータをDIALuxに取り込むデモもあったようです。Vectorworksは照明など設備設計に多く利用されているので、照明設計、空調設計、サイネージの設計などの機能がもっと増えるといいですね。

まとめ

以上、かなり私という偏ったフィルターがかかっていますが、率直に昨日のセミナーできいたことや考えたことを書いてみました。

ウェブの世界は日々新しい便利な技術が出てきてます。しかし問題はマイクロソフトのブラウザソフトのインターネット・エクスプローラーバージョン6のように、その新しい技術を使えない環境にいる人達をどうするかなのですが、一部、そこを切り捨てるという流れもあります。

建築の世界もBIMという手法はとても便利な反面、既存のプロセスとは大きくことなり、お金や知識、手間や人材など、簡単には移行できない理由となるものは山ほどあります。

でも、国内独特の仕様のガラケーから、iPhoneやアンドロイドなど世界標準のスマートフォンが一気に流入してきたように、建築・設計・設備の世界にも、ある時点を境に、新しい手法が一気に標準になる日が来る可能性も否定できません。

今できることは、日々の忙しい業務の中に、意識して新しい技術や話題に耳をかたむけ、目を通す時間をつくることなのではないかなと思います。

ということで、私が主催しているDIALux勉強会は照明の話題がメインですが、他の業種の方も大歓迎ですので、ご興味いただけましたらぜひご参加ください!

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