”Philipsのhueは欧州のアップルストアで独占販売”から見えてきた!家庭の電化製品と空間をコントロールするのはPhilips主導?それともApple?

おはようございます。スマートライト中畑です。

昨日紹介したPhilipsのhueというランプシステムですがフィリップスの公式ページにこの製品のニュースが10月29日付けでアップされておりました。知れば知るほど、これから家庭の中でおこるであろう未来への大きな変化の兆しに胸が踊ります。

アプリケーションで明かりをカスタマイズできるLED電球「Philips hue」を発表

あらためて、自分が感じたポイントをご紹介します。

1. 欧州のアップルストアで独占販売

フィリップスといえばコーヒーメーカーやシェーバーなどが国内での民生品として有名ですが、最近はiPhone用のスピーカーや屋外でダンスの練習をするためのワイヤレススピーカーなども量販店などで見ることができます。

フィリップス Fidelio ドッキングスピーカー

日本でのフィリップスの電球はプロ用が多い為、一般的に目にする機会は少ないですが、ヨーロッパではそれこそパナソニックや東芝のランプなどのようにスーパーや量販店などで気軽に購入できるメーカーのひとつです。

しかしながら今回のhueは欧州でもアップルストアで独占販売という特殊な販売方法になるそうです。たしかに、制御するためにiPhoneとアプリが必要になることや、ブリッジ(後述)と呼ばれるゲートウェイを設置する必要があることなどを考えると、ある程度販売対象を絞る必要がありそうです。

2. ブリッジと呼ばれるゲートウェイからZigBeeで制御する

下記がプレスリリースに示されたhueの作動の仕組みです。

Hue03

部屋の中には、ブリッジと呼ばれる制御するための機器を設置します。これにインターネットのケーブルを接続します。

Hue01

イメージ的にはApple TVのような感じですね。このブリッジから個々の電球をZigBeeという通信規格で制御します。ちなみに、Apple TVはWiFi接続できますが将来的にはこのブリッジもWiFi接続できるようになるのではないかなと。もしくは、次の世代のAppleTVがhueのブリッジの機能を搭載してしまったりすることも?

そういえば、PhilipsはTVの映像に合わせて液晶TVの後ろについたRGB照明を変化させるAmbient(アンビエント)という商品があります。今回のhueをきっかけにそれまでは個々の家電製品の中にRGBを仕込まないとAmbientが出来なかったのが、hueが部屋の中に設置されることで、信号だけ飛ばせば自由に部屋をRGBで演出できることになります。

Amblone: DIY Ambilight – Circle of Life from Amblone on Vimeo.

今は雰囲気としてのAmbientですが、これからはコミュニケーションとしてのAmbientになっていく可能性もあります。例えば、人が訪れてチャイムがなると同時に部屋のhueが赤色で点滅するなど。

どちらかというと、家庭の中で利用されている照明も家電製品もPhilipsがずっと昔からやってきたことですが、AppleはiPhoneやiPad、AppleTVなどで近年、家庭のリビングに自社製品が利用されることを進めてきました。このPhilipsとAppleという2社が一緒になって、今回、家庭内の機器を制御する製品を送り込んできました。

まずは照明で始まりましたが、これから照明以外にも展開することを考えているのではないでしょうか? そして、今後この家庭内の環境をPhilips主導でコントロールしていくのか、Apple主導でコントロールしていくのかはまだわかりませんが考えただけでわくわくしますね!

↓ ZigBeeの簡単な説明

5分で絶対に分かるZigBee - @IT

↓ ZigBee詳細
ZigBeeとは (ジグビーとは) – TOCOS-WIRELESS.COM

3. 世の中の開発者に開発ツールを提供する

みなさん、iPhoneアプリをつくったことがありますか?

プログラミングという知識と技術が必要になりますが、継続して学習することができれば、誰にでもiPhoneのアプリを作れるだけの情報と機会が世の中に溢れています。また、そのアプリを世界中の人へ供給するためのiTunesストアというプラットフォームもあります。

hueのサイトを見ると、”Developers(開発者)”というページがあります。

下記はそこに書かれていることなのですが、つまり、開発するためのツールや情報をPhilipsは公開・提供する準備をしているそうです。

We’re developing for developers

You’ve probably realized by now that hue can do some pretty amazing things with light. But we’ve only just scraped the surface. And that’s where we need developers like you to get involved and really bring hue to life.

Later in the year we plan to release a wealth of developer tools – from parts of our bridge interface to some ‘how to’ guides – so you can get hands on with hue. We’re also working on an iOS and Android SDK, to make coding and linking to hue a breeze.

So if you want to make a new app, a game or even just a bit of fun with light, we’ll provide the tools if you come with the inspiration.

If you’ve already got a great idea bouncing around in your head then get in touch. And if it’s really cool then we might even promote it to the hue community.

Developers

これ、今までは照明のRGB制御というのは照明業界でも一部の人しかそのプログラムができない特殊なことだったのですが、hueが世の中で使われるようになり、ちょっとしたアイデアを思いついた人がそのアプリケーションを作れて、そういうものが世の中で増えてくると、今までは特別だった照明演出というものが自体が普通のことになってしまいそうです。

まとめ

いやぁ、もう書きながら勝手に一人で興奮しています。

このhueの登場と情報や開発ツールを世界中にオープンにすることによって、きっと、今までなかったような使い方が続々と出てくるでしょう。そして、今まで連動できなかったものが簡単に連動できるようになるでしょう。

照明の世界もLEDの登場で演出照明と一般照明の分かれ目がなくなってきたり、BIMの登場で建築と設備や設備の中の照明だけで独立していた境界がなくなってきたり、今は技術の進歩でいろんな境界がなくなったり曖昧になってきています。

hueの登場はまた別のジャンルからきた境界の消失につながりそうです。

ちょっと恐ろしい気持ちもありますが、それ以上に今回のニュースは新しいものがつくれるような、そんな可能性を感じています。

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