【照明の基礎知識】明るさの4つの単位、全光束(ルーメン)、照度(ルクス)、光度(カンデラ)、輝度とは

生活している中で、よく「明るい」「暗い」と表現します。しかし、一言で「明るい」と言っても感覚の話であって、個人差があります。


Glow / www.drawperfect.com

では、「明るさ」とは何をもって判断できるのでしょうか?

実は、明るさには4つの単位があります。

光束 光度 照度 輝度 の概念図

(パナソニック社カタログより引用)

「全光束」ルーメン(単位:lm)

光源から出る、全方向に放射される光の総量を「全光束」(ぜんこうそく)と言い、単位をlm(ルーメン)で表します。

一般的に全光速の数値が大きい光源(電球)を明るい光源と言います。

ランプの明るさというと、W(ワット)を思い浮かべますが、W(ワット)というには消費電力の事であって明るさではありません。


Incandescent Light Bulb in Rural Community Center / jaliyaj

例えば…

白熱電球 LW100V54W(60W形)
→消費電力:54W 全光束:810ルーメン

電球形蛍光灯 EFA15EL/10H2(60W形)
→消費電力:10W 全光束:810ルーメン

上記のように、白熱電球と電球形蛍光灯では、消費電力は約1/5なのに対し、明るさは同じ810ルーメンになります。消費電力と明るさとは関係ないものなのです。

「照度」ルクス(単位:lx)

光源によって照らされている面の明るさを照度といいます。照明設計の基本になるもので、場所や作業内容ごとに照度基準がJIS規格で定められてます。

例えば…

・事務所(オフィス)の照度は750ルクス~1500ルクス (労働基準法に準ずる)


office / mahiro1322

・バーやクラブなどの夜のお店の照度 5ルクス以上 (風営法に準ずる)


Nuestro Bar / tj scenes

JIS照度基準表 事務所

JIS Z9110照度基準

「光度」カンデラ(単位:cd)

光源から出る、光の強さ(ある方向に放射される光の量)を光度といいます。中心光度、最大光度という使われ方が一般的です。

光源(電球)の光は全方向に均一に放射されているものではなく、方向によって光の強さのバラつきがあります。また、あえて、反射ミラーなどを使って、光の方向をコントロールしている電球や照明器具もあります。その中で、光が一番強い方向の1点の数値を中心光度や最大光度といいます。

「輝度」カンデラ(単位:cd/㎡)

照度(ルクス)とは照射面の明るさを表しますが、輝度とは、照射面を別のある方向から見た時にどれだけ明るく見えるかを表す値になります。言葉の通り、輝きやまぶしさを表す数値です。


Red Glare (Club Shoo) / bhav.bhav

LED電球は輝度が強い??
LED電球の光を直視すると、まぶしく感じる事が多いのですが、これは他の光源に比べて輝度が高いためです。しかし、まぶしいからと言って全体の明るさが明るい(全光束が大きい)かというとそうでもありません。

このように、日常生活の中で様々なアカリの中にいると、「明るい」「暗い」「まぶしい」など、感じますが、それぞれの光を細かく分析すると、上記4つの数値により、様々な特徴のある光である事が分かります。光やアカリは適材適所の使い方があるため、目的に合った光源をお選び下さい。

【照明の基礎知識】明るさの4つの単位、全光束(ルーメン)、照度(ルクス)、光度(カンデラ)、輝度とは” に対して 2 件のコメントがあります

  1. ma-yamamoto より:

    本来はお客様に対して輝度で説明できれば一番良いのですが、色や素材など絡む要素が多いので中々出来ないのが現状ですね。パナソニックさんや東芝さんでは独自にいわゆる「明るさ感」を評価出来る仕組みを作られていますが、どのぐらい活用されているのでしょうか。
    でも結局は「どれぐらいの光が当たっているか」で表す照度のほうが使いやすかったり・・・。

    1. 「明るさ感」の方が本当は重要なのですが、人の感覚であるために、各社いろんな取り組みをやっているものの、なかなかむずかしそうですね。あくまでも、機械的に数値で照度を出して、そこに照明の専門家が解説を加える方が、スムーズな感じがします。

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