【日本ガイシ】 200lm/W(ルーメン/ワット)のLED、ガリウムウエハ―を開発

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先日、セラミック製の電子部品などを扱う日本ガイシより、従来品の2倍の効率に当たる200lm/W(ルーメン/W)のガリウムウエハ―の開発およびサンプル出荷が始まったという
ニュースがありました。

当社GaNウエハー上にLED素子を作製し、発光性能試験を実施した結果、世界トップレベルの約90%の内部量子効率※(注入電流200mA時)を達成しました。市販されているLED光源の2倍の発光効率(200ルーメン/W)を実現でき、消費電力の50%削減や発熱の抑制による長寿命化、照明器具の小型化が可能になります。

2012年04月25日 超高輝度LED光源用窒化ガリウムウエハーを開発|ニュース|日本ガイシ株式会社

これが本格的に導入され、商品化の流れになると、いよいよLED化のストーリーも序章から本編に突入する事となります。

LEDは省エネ、長寿命、高効率という事で、近年急速に普及してきた光源ですが、LEDの発光効率は100lm/Wくらいが上限の商品が多く、蛍光灯やHIDランプ(放電灯)も同じからのLEDへの置き換えについては、イニシャルコストの部分からも、大幅なメリットを感じられなかったのが現状でした。

しかし、今回の200lm/Wが実現するとなると、とうとう蛍光灯やHIDランプもLEDに置き換える事で大きな省エネ効果が見込めそうです。また200lm/Wになる事で、省エネ以上に大きなメリットがあります。むしろこっちの方が照明業界の常識を変えるかもしれません。

それは、「点灯時の発熱が1/2になる」という点です。

従来のLEDランプやLED照明器具の大きな欠点は、消費電力の大部分は熱に変換されてしまい、自らが発する熱によりLEDチップの周辺温度が高くなり、うまく放熱ができないと、短寿命になるという点でした。

しかし、今回、従来の2倍の発光効率が実現するという事は、1W当たりのエネルギーが熱ではなく、光に変換されるという事です。

こうなれば、大きな放熱フィンはいらなくなり、密閉器具などについても使用ができる事になります。来年あたりには、LED電球の形状、使用途は大幅に変わるかもしれません。いずれにしても、部品レベルのコストがどこまで下げられるかが普及のカギになりそうです。

【日本ガイシ】 200lm/W(ルーメン/ワット)のLED、ガリウムウエハ―を開発” に対して1件のコメントがあります。

  1. ma-yamamoto より:

    こうなると殆どのタイプの照明がLEDに置き換え可能となり、照明器具としての有機ELの存在価値は無くなってしまいそうですね・・・。
    ちょっと調べてみると窒化ガリウムは今までの素子と違い非常に安定した物質らしく、インプラント技術にも使えそうだとか。
    (従来の物は発ガン性を否定できませんでした。抑えようとするとレアメタルをさらに多く使うので非常に高価になります)
    ちょっと関係無い話ですが、光回路も技術的にほぼ完成してきていますしこの技術との組み合わせでコンピュータが飛躍的に進化しそうです。
    読み直すとなんかほとんど照明と関係ない話ばかりしちゃってますね・・・。

    1. >この技術との組み合わせでコンピュータが飛躍的に進化しそうです

      今まで光を出すモノ、かつ、照明として使えるモノってランプという特別なものだったけど、デジタルで制御でき、かつ、光量を出せる方法が、もっともっと手軽になりそうですねぇ。

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