調光器対応タイプのLED電球で調光がうまくいかない時の解決策
最近、「調光器対応タイプLED」や「調光タイプLED」などが発売されており、かつて、”ここにはLED電球は使ってはいけません”と注意書きがされていたようなアプリケーションにも対応した、LED電球が各社から販売されています。
さて、今回は、調光器対応タイプのLED電球についてのお話です。
一般的に調光器がついている現場とは、「飲食店」「ホテルの客室」「バー」「スタジオ」「クラブ」「舞台」などがあります。
明るさを変える事によって空間に様々な表情を見せたい時などに調光器が使われており、それだけプロ向けで照明にこだわった空間に使われている事が多いです。
調光器には「位相制御(いそうせいぎょ)サイリスタ」方式と「PWM」方式の2つがあります。調光器には、製品によって予めアンペア数、消費電力の(ワット数)の容量が決められており、その容量の範囲内でしか調光が利かない仕組みとなっております。
例えば、10A(100Vの場合は1000W)が定格容量の調光器の場合、照明器具のワット数の合計が約700W(容量の約70%)までに抑えるのが一般的です。
では、調光器つきのある店舗のランプをLEDランプに変更する例を上げてみます。
【既存のランプ】
■調光器:700W(定格は1000W)が上限の調光器。
■照明:ダイクロハロゲン50W
■数量:14個
■合計消費電力:700W
【LEDランプ】
■調光器:700W(定格は1000W)が上限の調光器。
■照明:ダイクロ形LEDランプ4.5W
■数量:14個
■合計消費電力:63W
このケース、LED電球に変える事で消費電力は10分の1以下にまで削減しています。
しかし、まれに調光がうまく利かない場合もあります。
これは、調光器の性能として下限(消費電力の最低負荷)があることが原因となっていることがあります。
この場合の対策としては、負荷を増やす事で解決します。たとえば、既存のダイクロハロゲンを1つそのまま点灯するなどです。
LED電球の普及によりLEDが使用されるケースは増えていますが、本来、白熱やハロゲンランプ用に設計された装置では予想されなかった状況になることで、うまく動作しないケースがあります。
上記の様に、既存ランプを1個点灯するだけで解決するようなこともあれば、装置を丸丸交換しなければならないようなことなどさまざまです。
ここら辺、ランプや電源、照明器具についての知識だけではなく、実は「経験値」も重要になってくるので、なにかお困りのことがありましたら、お気軽にスマートライトまでご相談ください。
ちなみに、調光に対応したLED電球はこんなラインナップがありますよ!
調光タイプ ハロゲン形LED電球
ウシオ LDR5L-M-E11/D/27/5/18
ウシオ LDR5L-W-E11/D/27/5/30
調光タイプ ミニレフ形LED電球
ウシオ LDR100V3.5W27/VW/E17
ウシオ LDR100V3.5W30/VW/E17
■調光タイプ シャンデリア電球形LED電球はこちら
ウシオ Let調光タイプ(ULEF~)
■調光タイプ 一般電球形LED電球はこちら
【パナソニック】 LDA8LA1D 30W相当 電球色