ランプの「賞味期限」は・・・??


賞味期限の切れたビール / sekido

時々頂く問い合わせの中で「ランプの賞味期限はどのくらい??」というような質問があります。つまり「ランプを購入してから、どのくらいの期間使わずに在庫しておいても問題なく使えるか??」という問いです。

メーカーの製品保証の見解は、「販売より1年間」としているところが多い為、基本的にはこれに準ずる事となりますが、商社や卸が複数社関わっている場合が多く、1年間というのも最終ユーザーが買った時点で既に長い時間が経っている場合もあるため曖昧です。ただ、経験的には数年間使わずにおいていても問題なく使えておりトラブルになることはまずありません。

しかし、先日ちょっとトラブルがあったのでそのお話をしたいと思います。

そのトラブルとは、弊社からお客様に納品したランプが続々と不点灯になる現象が発生するというもので、言葉にするとあっさりですが、担当の方や現場の方、それはもういろんな方々にご迷惑をおかけしました。

そして、そのトラブルが発生したランプなのですが、それが「ハロゲンランプ」です。

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ハロゲンランプについてちょっと説明しますと、このランプはハロゲン化ガスという混合ガスをランプの発光管の中に封入したランプで、発光原理は白熱電球と同じでようにフィラメントに電気を流す事で発光します。そして、発光したフィラメントがハロゲン化ガスによって長寿命になったり、光量がアップしたり、光の質がかわったりするのが特長です。

そしてこのランプですが、実は発光管に封入しているハロゲン化ガスが長い時間をかけて少しずつ漏れる事があります。これを「リーク」といいます。ランプの製造過程に原因がありおこることもあるのですが、長い時間をかけておこることもあります。

実際には発光管に外気が入り、この中の酸素がタングステンでできているフィラメント部分を酸化させます。そして、この状態でランプを点灯すると、フィラメントが異常な燃焼を行い単寿命になります。

今回、お客様にご迷惑をおかけしたランプは、非常に長い間、弊社の倉庫で光り輝く活躍の機会に向けて待機していたランプ達なのですが、ちょっとその時間が長すぎたようで、最初はきれいだったタングステンも気がついたときにはすっかり酸化して色が変わっていました。

そのランプの写真があるので、ご覧ください。

リークしたフィラメント画像

ランプが正常な場合は、フィラメントがキレイなタングステンの銀色をしています。(写真左)しかしリークしている場合は酸化して「茶褐色」や「青色」に変色しています。(写真中、右)

今回、お客様にも多大なる迷惑をおかけしてしまいましたが、このランプを改めて目の前にすると、1個1個、工場の人達が一生懸命つくってくれたランプをこのような状態にしてしまったことも本当に言葉がありません。

今後、古いランプでお客様にご迷惑をおかけすることは、私達の心がけで回避することはできるのですが、在庫にあるランプを定期的に無駄にしてしまうことの解決策はまだ思いつきません。うーん。

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